懐かしいひと

先日、買い物に行ったときのこと。
家族とはぐれたので探していると、
人でにぎわう店内に、見覚えある顔を見つけました。

赤ちゃんを抱いて幸せそうに微笑むその人は、
昔、働いていた会社の先輩でした。

就職氷河期と言われた当時、
一応「大手」と言われる会社に内定をいただきました。
でもその頃の私は、心の中の問題を克服してなくて
全てにおいて後ろ向きでした。
せっかく入れていただいたその会社も、数ヶ月で辞めることにしました。

 

仕事も覚えないうちに辞めていく新入社員に、
会社側は呆れ、失望したことと思います。
残りの日々を過ごす私は、かなり辛い立場におかれました。
そんなとき、変わらず親切に接してくれたのがその先輩でした。

何も出来ることがなくて辛い時間を過ごす私に、仕事を作ってくれたり
お弁当の時、楽しい話題をもちかけてくれたり。。。
気遣ってくださる彼女の優しさが、心にしみました。


あれから15年。

目の前の先輩は、少しふっくらしてましたが、
肩より長いロングヘアと、明るい笑顔は当時のままでした。

 

声をかける勇気はありませんでした。
でも、幸せになってくださったことが嬉しくて
心の中で何度もお礼を言いました。
「先輩、ほんとにほんとにほんとに、ありがとうございました!」