とと倶楽部2月号 海辺のまちの嫁日記

遅れましたが2月のとと倶楽部の記事です。

メインは「かわはぎのから揚げ2つの食べ方」でした。

我が家はおろしポン酢でいただきました。

おいしかった〜♪

 

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 ユキちゃんは高校時代からの友人である。明るくてひょうきん者の彼女のまわりには、いつも人が集まっていた。色白でピンク色の服がよく似合った。
 大学卒業後、大恋愛の末に彼女は結婚した。相手は遠くのまちの漁師さん。日焼けした笑顔が素敵な人だった。
 新居に遊びに行ったとき、魚料理をごちそうになった。その日に捕れたカレイの煮付け。大きな鍋に大量のカレイを入れ、酒とみりん、しょうゆで味を付ける。もちろん目分量、豪快な海の男の料理である。あまりのおいしさに、遠慮もせずにお腹いっぱいいただいた。
 ユキちゃんは、仕事が終わると浜に出るのだそう。その日に水揚げされた魚を仕分けるのが、漁師の妻の役目なのだと言う。
「こんな寒い日に無理しなくていいんじゃない?」と聞くと
「網元の嫁である私が出ないわけにはいかない」と言った。
 古いならわしの残る漁師町で、私には知り得ない苦労があるのかもしれない。ユキちゃんは立派な「浜の女」になっていた。
「長靴とゴム手袋は、ピンクでコーディネイトしたけどね。」
私を笑わせることも忘れなかった。
 風の冷たい日は、遠いまちの友人を想う。今日も彼女は浜に出ているのだろうか。きっと海風に吹かれながら、まわりの人を笑わせているにちがいない。